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編集者とキャバクラ 3
2008.04.02 Wednesday | 10:03 | オトナの話
 おはようございます。マッキーです。
 4月のひとりごとも、はじまりました。よろしくお願いします。

 さて、編集者が連れていってくれえた新宿のキャバクラ。10時すぎとあって店にはたくさんの客がいた。我々のところには、なかなかホステスがこない。
 編集者は遠くにいるホステスを指しながら、「あのコがミユキちゃん、あのコがハルナちゃん」などと説明してくれる。いずれも、よく指名するコらしい。
 やがてテーブルにきたのは、編集者の知らないコたちだった。「ほんとはミユキちゃんを、紹介したかったんですけど……」と編集者がわたしの耳元でささやいた。
 ホステスと会話をするのは疲れる。話題をさがすのが大変だ。キャバクラは客のほうが気を使う、へんなところである。そして上っ面だけの会話。こんな時間を過ごして何がおもしろいのか、と思うのだが、まあ、それでも足を運ぶのである。



 会話もそのうちネタがつきてくると、たいがいの編集者がするのが、わたしの紹介である。絵描きと知れると場が盛り上がるのだ。
 「みなさん、この人知ってる?」と編集者が言う。
 「しらなーい」と女のコは口をそろえて言う。
 「この人は、うちに描いてくれているイラストレーターなんだよ」
 「へー、絵を描くんだぁ」と女のコ。編集者の思惑に反して、ホステスの反応は鈍い。
 あたりまえだ。わたしは雑誌のすみにカットを描いているペーペーのイラストレーターなのだ。彼女達が知るわけもない。知ったとしても、何それ、である。
 「どんな絵を描くのぉ?」
 口で言ってもわからないから、わたしはコースターの裏に彼女達の似顔絵を描いてあげる。人前で絵を描くのは、訓練になると思うから、喜んで描いてあげる。
 この時のウケることといったら! その時ばかりは、わたしも人気者である。
 さて、イラストレーターとバレてから、キャバクラ嬢にすごくモテるかと思いきや、ぜんぜん違う。職業が分かったとき、わたしの夜も終わるのだ。あとは酒を飲みながらソファに座っているだけ。その訳は次回に。